【チャート分析】日経平均二番底の危機は去ったのか?
日経平均株価はコロナショックの下落時に16,500円程まで後退しましたが、ものの1ヶ月半でついに20,000円奪還まで至りました。
そして、大暴落時において必ずと言って良いほど起こる「二番底」が今回はまだ来ていないにも関わらず上昇し続けています。
では二番底の危機は去ったのか?と思いましたので私なりに分析してみました。
参考までに見てください。
移動平均線の考え方
まずは現在の日経平均日足チャートをご覧ください。
こちらの日足チャートを元に今回は分析していきます。
この日足チャートには4つの移動平均線があります。
5日線、20日線、60日線、100日線
この4つです。
現在は上から順に
100日線、60日線、5日線、20日線
という並びになっています。
この並び順は非常に重要であり、基本的に長期線が上から順に並んでいると弱気のチャートです。
(例:上から100日線、60日線、20日線、5日線)
逆も然りで、強気のチャートはこれとは真反対になります。
この移動平均線の考えは下記の著書を参考にしています。
私の株式投資における手法のほぼ全てが書いてありますので参考に・・・
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現在のチャート分析
では今のチャートはどうなっているかというと、決して弱気の並び順にはなっていません。
そのため結論から言うと、
仮に二番底が来ても深い暴落が起こる可能性はほぼゼロ
です。
可能性がほぼゼロになった要因としてはこのゴールデンウィーク明けに大きな調整が起こらず、むしろ上昇したことがかなり大きいと思います。
ここでもう一度チャートを見てみます。
現在の日足チャートを見ると5日線は右肩上がりに推移しており、60日線をゴールデンクロスする勢いです。
ただ、5日線と20日線は非常に近い位置をキープしています。
そのため、5日線と20日線のデッドクロスはすぐにでも起きる状態が続いていたことになります。
仮にデッドクロスしたとしたら移動平均線の並びは弱気の並びになってしまい、大きめの調整が起こることは避けられなかったでしょう。
しかし、この週明けに調整が起こらなかったことにより、5日線と20日線のデッドクロスはもちろん起こりませんでしたし、
ここ超大事です。
つまり、今後5日線と20日線がデッドクロスをするような調整が来たとしても移動平均線の並び順は
(100日線、20日線、60日線、5日線)
となるので本格的な調整には至らないと判断しました。
ゴールデンウィーク明けに調整が起こることが大きめの二番底を形成する最後のチャンスだったかもしれないですね。
二番底は必ずくる
ここまで私の書いた内容は
「二番底が来たとしても大きな調整にはならない」
というものでした。
では二番底自体は来るのかというと、答えはイエスです。
これは単調な分析かもしれませんが、日経平均の日足ではMACDが今にもデッドクロスしそうな状態になっています。
現在のMACDのシグナルの値はプラスで推移しているので、この状態でデッドクロスが起これば二番底形成は起こり得そうです。
さらに、アナリスト達の意見にも二番底は来るという意見が多いです。
それがいつ起こるかまで明言している方はあまりいませんが、現在の日経平均の上昇は相場の流れに逆行しているらしく、この上昇はあまり長続きしないという意見が多いです。
まとめ
ということで私の分析をまとめると、
- ゴールデンウィーク明けに株価が上昇したことにより、大幅下落の危機は去りつつある
- 二番底が来ることはほぼ確実だが、大きな調整にはならない
以上です。
記事の中でも紹介しましたが、移動平均線の考え方は下の本が非常に参考になります。
空売りをしない方にもおすすめなので是非。
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ここまで書いておいてなんですが、私は日経平均の下落を期待している立場なので書いてて複雑な気持ちになりました(笑)