【コラム】ユニクロが止まるまで日経平均は止まらない
ユニクロは日経平均への寄与度が最も高く、日経平均はユニクロの株価次第ということからこのような言われようになったのだと思います。
実際に今の日経平均は好調に推移していますが、ユニクロの株価もそれに連動して好調に推移しています。
他の日経平均採用銘柄が不調でも、ユニクロが上昇していれば日経平均は好調に見えるかもしれません。(暴論)
なので、今後の日経平均を行き先を占うためにユニクロことファーストリテイリング(9984)の分析をしていきたいと思います。
私はテクニカル専門なのでその点ご了承ください!
⭐︎目次⭐︎
ファーストリテイリングとは
まずはファーストリテイリングの概要から入りますね。
ファーストリテイリング(9984)
<特徴>
- ユニクロ・GUを経営するあの会社
- 株価がめっちゃ高い。100株買うのに500万円以上必要とかいう化け物銘柄。
- 会長兼社長はお金持ちで有名な柳生 正氏
- 日経平均への寄与度はダントツでNo.1(構成率は寄与度2位のソフトバンクグループの約2倍)
<業績>
- 直近3年間では増収増益傾向
- ただ、今年度の業績予想は減収減益となっている。
- 直近の第二四半期決算では前年比を下回る進捗率。しかし、コンセンサスは上回っている。
注目すべきはやはり日経平均への寄与度です。
業績に関しては会社予想も第二四半期決算も前年比を大きく下回る水準になっていますが、コンセンサスを上回る水準で着地したため株価にはあまり影響が出なかったのだと思います。
ファーストリテイリングのチャート分析
それではいよいよメインディッシュのチャート分析に移ります。
こちらはファーストリテイリングの日足チャートになります。
ざっと見た感じコロナショックからずーっと上昇している形になっています。
平均線の並びを見ると、
100日線>5日線>20日線>60日線になっています。
ここから読み取れることは、短期的には上昇トレンドとなっています。
逆を返すと、この並びが崩れない限りは短期的に上昇トレンド継続です。
なのでファーストリテイリングが本格的な調整相場に入るためには、20日線を下回るほどの下落が必要になるのではと思っています。
20日線を下回らなければ5日線と20日線のデッドクロスは難しいですからね。
つまり、株価としては50,000付近まで調整する必要があります。(現在53,000円)
ただ、もう一つ見逃せない指標がMACDです。
このMACDという指標は騙しが少なく信憑性のある指標なので、もしデッドクロスすれば20日線割れまで一気に行く可能性もあるかもしれませんね。
ちなみに日経平均寄与度第2位のソフトバンクグループ(9984)はすでにMACDデッドクロスしています。
ファーストリテイリングから見る日経平均
ではファーストリテイリングの分析を踏まえて今後の日経平均はどうなるか分析していきます。
こちらが日経平均の日足チャートです。
あれれ?どこかで見たような形・・・
日経平均のチャートにめっちゃ似てますね!
さすが寄与度第1位ですね・・・
というわけで日経平均もファーストリテイリングのほぼ同じ状況になっています!
移動平均線の並びも一緒ですし、MACDはデッドクロス間近になっています。
ここから日経平均とファーストリテイリングの相関性をまとめると
- ファーストリテイリングがMACDをデッドクロスすると日経平均もデッドクロスする。(最低でも5日線を下回る調整が必要)
- 大きな調整相場入りをするには60日線を下回る必要があるが、ファーストリテイリングは50,000円、日経平均は20,000円の壁があるのでなかなか難しい。
- 日経平均株価、ファーストリテイリングの株価共に短期調整相場に入る可能性が低いことから、調整は一時的かつ小さいものに終わる。
という感じになりますでしょうか。
まずは日経平均かファーストリテイリングがMACDをデッドクロスすれば第1段階になります。
ただ、その流れに乗って5日線と20日線がデッドクロスしたところで完全な調整相場入りは難しいと思いますので調整は一時的なものになるでしょう。
さいごに
今回の分析から、ファーストリテイリングと日経平均は現在ほぼ完全な相関性を持っていることが分かったと思います。
そのため、ファーストリテイリングの調整が始まったら、日経平均も調整が始まると考えた方がいいです。
厳密にいうとMACDがデッドクロスしたら買い建は出来る限り撤退を検討した方がいいです。
本格的な調整にはならないかもしれないですが、ここで逃げておいて調整が終わったあたりに買っておけば爆益になるでしょうから買付余力は多めに持っておきましょう。